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【FIFA21 RMT】レビュー 満員のスタジアムが大歓声に包まれるのが懐かしい
2020年10月25日
 

 

FIFA21 RMT】レビュー

満員のスタジアムが大歓声に包まれるのが懐かしい

新型コロナウイルスの流行でサッカーシーンは変わってしまった。感染がピークを迎えた2019/2020シーズンの終盤にはプロサッカーチームも活動を停止せざるを得なくなり、試合を含む活動が中止された。リーグ戦再開後も制限が残り、無観客か少人数の観客でのみ試合が行われている。選手たちの活躍が再び観られるのはうれしい限りだが、スタジアムの観客の不在によって寂しく感じてしまう。

FIFA21 RMTは新型コロナウイルス流行前のサッカーを蘇らせた。満員のスタジアムは活気があって、もはや懐かしい。チャント(応援歌)や歓声などで選手たちの戦いに彩りを与える。「FIFA」シリーズの歓声はバーチャル音声としてコロナ禍における現実の試合で使われたほど。リアルに限りなく近い歓声は、満員のスタジアムで試合が行われる華やかさを思い出させてくれた。

 

ゴール後に大歓声を浴びる選手たち。
ゴール後に大歓声を浴びる選手たち。

1試合のCPU戦やカードパックを引いてオリジナルのチームで戦っていく「FUT」など、数多くのモードが収録されている「FIFA」シリーズ。このレビューでは、前作から本作にかけて大きく変更があった、試合のプレイフィール、キャリアモード、ストリートサッカーモード「VOLTA」の3つを軸に見ていく。

 

スルーパスを出すのが快感な試合のプレイフィール

サッカーの最大の魅力とは何だろうか。それは意外性にある。観戦者の想像を越えた展開から得点が入るとき、もっとも興奮すると言っていいだろう。その意外性をもたらすために、本作では3つの大きな新要素を導入した。ドリブルは「アジャイルドリブル」と名付けられ、前だけでなく後ろにも進みやすくなった。選手によってタッチの細かさがより顕著になり、テクニシャンはボールを足裏でコントロールしながら、味方の上がりを待てる。パスの受け手となる選手のポジショニングが大幅に改善。スペースに積極的に走り込んでくれるようになった。パスを出した選手の次の動きを指示する「クリエイティブラン」も、ゴールのバリエーションの多さに関わっている。

上記の新要素は攻撃面であらわれる。攻撃側の選択肢が多くなり、結果としてゴールしやすくなった。アジャイルドリブルで相手との間合いをとりつつ、走り込んできた仲間にスルーパスを通し、シュートを決める。一連の流れはまるでリアルサッカーのゴールシーンを観ているようだ。得点の匂いがするところにスルーパスを通していくのは爽快。ポジショニングの改善は選手たちの動きをダイナミックなものにした。たとえば、守備的ミッドフィールダーは、自陣ゴール前の守備を行った後、敵陣ゴール深くまで攻め上がる様子が顕著になっている。またサイドバックは攻撃参加時に相手の裏を狙うようになり、中央からサイドへスルーパスで切り裂いた場合ゴールへの期待が一気に高まる。過去作とくらべてもゴールのパターンは豊富で、それらの自由と爽快さはサッカーアクションゲームとしてひとつの到達点だ。FIFA21 RMT

サイドを深くえぐるスルーパス。
サイドを深くえぐるスルーパス。

守備側もシュートブロックの動きなどが改善されているが、ドリブル、パス、走り込んでくる相手選手に対して守り続けるのは難しい。カバーしなければならない範囲が広すぎて、選択肢が豊富な攻撃側よりも不利になってしまう場面が多いのだ。前作とくらべてスタミナが減りにくくなったのも影響している。終盤でも前線の選手が元気なので守備ラインを突破される場面が増えた。攻守のバランスという観点からすると、フォワードのスタミナの減りをもっと大きくしてよかったはずだ。

攻撃側の選択肢の多さとそれらを防ぎ続ける守備の難しさから、非現実的なほど点が入りすぎる。ゴールを決めるという部分ではシリーズ屈指の簡単さと言える。以下はAC MILANというチームで、キャリアモードを1シーズンプレイした記録。難易度はいわゆるノーマル相当の「プロ」で行った。筆者の上達もあるとはいえ、ゴール数が格段に増えているのがわかる。

 

前作『FIFA 20』では別のチームでやっていたため、直接関係するプレイ記録はない。前作はサイドからセンターに切れ込むドリブルが強く、得点パターンの多くを占めていた。ポジショニングが改善された本作では、センターでもサイドからでも多彩な攻撃パターンを試せる。ゴールのバリエーションが増えたこと自体は歓迎すべきものだ。

後ろにも進めるようになったドリブルが活きたゴール。
後ろにも進めるようになったドリブルが活きたゴール。

リアルサッカーの再現を目指してポジショニングを改善した結果、5-0や8-0などの現実離れしたスコアになるのは皮肉めいている。点が入りすぎないようにするためか、過去作にくらべて本作ではゴールキーパーのスーパーセーブが増えている。しかし、得点のチャンス自体が大幅に増えているので、結果としてはゴールキーパーでカバーできないくらい点が入る。

今回導入されたスペースに走り込むポジショニングの改善は、ゴール付近で見られることが多く、そのほかの場所ではあまり見られない。とくにキックオフ直後は両チームとも動きが鈍い。味方は攻め上がらず、相手はボールを奪いに来ない。キックオフ直後に一気にゴールに迫るのは非現実的であるが、ゴール前で見せるようなパスをもらう動きを味方にしてほしいところだ。

育成や試合進行方法が新しくなったキャリアモード

キャリアモードは、実在するクラブを率いてシーズンを戦っていくオフライン専用のモード。選手の獲得、育成、試合を繰り返してチームを強くしていく。現実で将来を嘱望される選手を獲得して数シーズンにわたって育てるなど、長時間プレイできるモードだ。本作のキャリアモードでは育成面や試合面で大きな変化があった。

 

選手に行わせる練習は「高速ストライカー」など大まかな方針を決めるものになった。もちろん、従来作と同じように、選手を指定してスキルゲーム(ミニゲーム)で成長させることも可能だ。方針を決めれば自動で練習メニューが組まれるので、テンポよくシーズンを進めるには本作の仕組みの方がいい。キャリアモードのメニュー画面から切り替えずにシーズンを進められる。FIFA21 RMT

選手の得意とするポジションを練習で変更できるようになったのも大きな変更だ。たとえば、ミッドフィールダーの選手でもメインポジションをCMからCAMへと変更可能。ポジション変更後は選手の総合値を示すOVRも変更。筆者が試したところ、CMでは77だったOVRが、CAMにすると81まで上昇する場合があった。その選手が持つ本来のポテンシャルを開花させることができ、監督としい良い指導ができた充実感がある。

選手のキレを表す「シャープネス」が導入されたのも見逃せない。試合に多く出すとこの値が向上し、能力以上の力を発揮する。たとえば、OVR70の選手が、試合に起用し続けることで本来の能力を越えたOVR75の力になる。試合から外すとプラスの値が減っていってしまうので選手のシャープネスを保つためには、ある程度固定で使い続けなければならない。数多くの選手を育てたいが、目前の試合に勝つためにベストメンバーのシャープネスを保ちたい。過去作と異なる仕様で起用の幅を制限しているように見えるが、そんなことはない。むしろ、これ以上の成長が望めないベテランでも、能力の底上げがなされることで引退前にもう一花咲かせられる。本当に必要な選手なのかを考える手掛かりにもなる。成長させたい若手はスターティングイレブンでなくともとりあえずベンチに入れ、試合の趨勢が決まった後半から途中出場させればいい。

もっとも、試合のプレイフィールでも触れたように、本作は前作よりも選手のスタミナが減りにくい。フルタイムでも躍動する選手たちを交代させる必要がないときも多く、意識しなければ若手を頻繁に出そうとは思わないだろう。実際、CPUにしてもほぼ固定メンバーで戦っている。シーズン終了後に他チームの成績を見たところ、スターティングメンバーがリーグ戦35試合出場しているのはざらで、控えの若手は5試合しか出ていない場合が複数のチームであった。

キャリアモードの試合は3つの操作方法がある。ピッチにいる11人を自分で操作する方法、操作せずに試合をシミュレートする方法は従来通りだが、それらに加えて本作から新しく「インタラクティブマッチシミュレート」が導入された。インタラクティブマッチシミュレートは見下ろし型の視点で試合が進行し、ユニフォームと背番号のみが表示されるデフォルメされた画面となっている。選手の残りスタミナやレーティングなどがわかるので、選手交代の指示などをして勝利を目指す。イメージとしては「Football Manager」シリーズ、とくに3Dグラフィックになる前のものに近い。

背番号の付いた丸がそれぞれの選手を表している「インタラクティブマッチシミュレート」。
背番号の付いた丸がそれぞれの選手を表している「インタラクティブマッチシミュレート」。

インタラクティブマッチシミュレートは、試合の途中でプレイヤーが介入し通常の試合と同じように操作することも可能。さらにそのあとでも再びインタラクティブマッチシミュレートに戻ることができるため、フリーキックやPKなどの重要な部分のみを操作するという楽しみ方もできる。「ジャンプイン」と呼ばれるこの機能は、試合を繰り返さなければシーズンを進められないプレイヤーの負担を減らしている。サッカーアクションゲームだけではなく、サッカーシミュレーションゲームとしても楽しめ、さらには両者のハイブリッドでもキャリアモードを楽しめる。

「ジャンプイン」してフリーキックの部分だけ操作することも可能。
「ジャンプイン」してフリーキックの部分だけ操作することも可能。

試合をテンポよく進めていく仕組みが搭載されたが、そのほかの部分はまだ十分とは言えない。とりわけ試合後の監督インタビューや相談を持ちかけてくる選手との会話は、前作同様質問と回答のバリエーションに乏しくすぐに飽きる。とくに監督インタビューは前後にロードが入るのでより冗長なものとなっている。「FIFA」シリーズお馴染みの豪華なサウンドトラックがロード中の退屈さを紛らわせてくれるのが救いか。インタビューはチームのモチベーションや選手のモチベーションに関わり、それらは試合でのパフォーマンスの発揮にも位つながるため、放置するのは難しい。にもかかわらず、監督の仕事として定型的な回答を繰り返している感覚がある。FIFA21 RMT

健気な選手の回答に好感を覚えるものも。試合でもっと起用してあげたくなる。
健気な選手の回答に好感を覚えるものも。試合でもっと起用してあげたくなる。

キャリアモードのセーブデータを次世代機版に移行できないのは残念だ。数シーズンを続けてプレイして選手たちの成長を味わえるのがキャリアモード醍醐味であるのに、ハードの移行でそれができないのはもったいない。ハードの世代移行という特殊事情のため、本作の評価には影響しないが、次世代機版でキャリアモードをやり込むつもりの場合は注意しておきたい。

精彩を欠くVOLTA

前作で加わったストリートサッカーの「VOLTA」。3対3~5対5と11人制より少ない人数で構成される試合は、展開の移り変わりが激しい。ゴールを決めたと思ったら、数秒後に今度は逆に相手からゴールを決められることもある。ストリートサッカーの即興性のようなものを再現しており、11人制よりスペースの限られた狭いコートで、「スキルムーブ」と呼ばれる技を駆使しして突破を狙っていく。スキルムーブ自体は11人制の方にもあるがVOLTAの方が簡単に出せる操作方法になっており、使い勝手がいい。少人数で戦うため、1人抜けばゴールまで間近に迫れるというメリットもある。

足裏を使ったスキルムーブでドリブル突破。
足裏を使ったスキルムーブでドリブル突破。

VOLTAのシングル専用のストーリーモード「デビュー」は、前作よりも淡白なものになった。前作ではのし上がるまでの、周囲との衝突やキャラクターの悩みなどが描かれていたが、本作ではほとんど描写されない。ストーリーの目標はドバイで開かれる大会の優勝。出場権獲得を目指して、ミラノやパリなどの各都市を転戦していくというものだが、それぞれの都市で試合、イベント、トレーニングの繰り返すだけ。目新しいものはなく、ドラマ性も薄い。エンディングまでの試合数も前作からかなり少なくなっており、過去の名サッカー選手たちが登場するいくつかの部分だけが見どころと言っていいだろう。物語の魅力という観点では前作のストーリーモードに大きく劣る。本作のストーリーモードは有名選手がたまに出てくるトレーラーが付いたチュートリアルに過ぎない。

少し前の時代に活躍した実在のレジェンドの姿が見られるVOLTAのストーリーモード。
少し前の時代に活躍した実在のレジェンドの姿が見られるVOLTAのストーリーモード。

VOLTAのメニューUIも変更されたが一覧性が極めて低く、自分が見たいところになかなかたどり着けないのはもどかしい。主人公スキル習得、チームメンバーのカスタマイズ、モードの選択など何がどこにあるのかを把握するまで時間がかかる。大量のコスメティックアイテムが存在しキャラクターを着飾ることができるが、メニューのわかりにくさのせいで億劫になってしまう。

長所

  • ドリブルやスルーパスなどの刷新でより爽快になったプレイフィール
  • キャリアモードの育成の幅広さ

短所

  • 点が入りすぎること
  • キャリアモードにおける定型化した会話
  • ボリュームが少ない「VOLTA」のストーリー

総評

FIFA21 RMTは従来までのプレイフィールを一新した。ドリブルで相手との間合いを計りつつ、走り込んできた仲間にスルーパスを出してゴールを決めるなど、これまでにはなかったパターンでゴールを決められる。しかし、攻撃側でできることが増えた結果として、守り切るのが難しくなり、最終スコアが非現実的なものとなってしまっているのは残念だ。育成の深みが増したキャリアモードと比べ、ボリュームもドラマも少ないVOLTAは刺激に欠ける。

上ページ: 「FIFA21 RMT」の新情報をまとめて紹介。キャリアモードには新たなトップダウンで眺めるインタラクティブマッチが登場
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